2014年

2014227(木)

小樽市立花園小学校「命の日」全校集会で活動しました。
「命の日」とは平成12127日、当時花園小学校1年生の女の子が除雪車の排出する雪に埋もれて死亡したという事故に由来します。翌年から同校では命日の127日を「命の日」と名付け、命について考える全校集会を行なっています。今年度、127日はインフルエンザが猛威をふるっている真っ只中だったため、1か月遅れの227日の実施となりました。
今回は、ピアノのBGMにのせた絵本「いのちの木」の読み聞かせ、お箏2面の演奏鑑賞、お箏とピアノの伴奏による「ふるさと」の全校合唱という流れで進めました。
読み聞かせは全校児童が見事に集中してくれました。中には感動して泣いていた児童もいました。
またお箏には児童のみならず、先生方も興味を示して下さり、退場前に担任に連れられてお箏の近くまで来てしっかり観察するクラスがたくさんあったことも、指導員としては嬉しい反応でした。
実行委員長の6年生のご挨拶も本当に立派でした。
「ふるさと」の全校合唱も美しく、感受性豊かな花園小学校の児童のみなさんに、こちらも胸を熱くして活動を終えました。
亡くなった女の子がつないでくれた学校と指導員のご縁、女の子のご冥福を改めて祈りつつ、学校をあとにしました。
花園小学校のみなさん、ありがとうございました。


412()15:00
札幌市教育文化会館303研修室にて、生涯学習音楽指導員研究会ネットワーク・北海道平成26年度総会が開催されました。
ネットワークが発足して10年、活動もA4用紙には入りきらないほどになり、活動の種類も多岐にわたるものとなってきました。また今年は112()、教育文化会館小ホールで「国際音楽の日10周年記念コンサート」が開催されます。すでに運営委員会も2回目が終了、着々と準備を進めています。
4
月に入ってから積雪に見舞われた北海道ですが、日に日に日差しが明るくなる中、今年度も更なる飛躍と発展を誓い合って閉会しました。
総会後はホテルロイトン札幌に場所を移して懇親会が行われ、出席者は一言メッセージなどで近況報告、抱負などを述べました。
ご来賓の株式会社エルム楽器代表取締役会長寺田良紀様、株式会社ヤマハミュージックリテイリング統括山本克彦様、いつもあたたかいご支援をありがとうございます。公益財団法人音楽文化創造研究室長廣瀬義勝様、現場の声をお聞き下さってありがとうございました。
ネットワーク・北海道は今年度も前進します。どうぞよろしくお願い致します。


2014年 7月13日(日)

国立音楽大学教授久保田慶一先生をお招きして、今年度の公開講座を行ないました。会場は札幌市西区にある生涯学習センター「ちえりあ」、指導員だけでなく一般の方々にも受講していただける講座です。午前は10:0012:00「ホントによくわかる西洋音楽史」、午後は13:0015:00「楽典活用法」と濃厚な内容の2講座でした。
「ホントによくわかる西洋音楽史」は、「曲の理解を深めるために」をコンセプトに展開されました。導入部分で、音楽史と美術史、一般史の比較から「音楽史の特殊性と面白さ」に気づかされ、そのあとは先生の話術(とても難しい内容を平易な言葉で語り、理解させて下さる話術)で集中力を維持したまま、一気に終了してしまいました。
午後は「ピタゴラス音律」の成立を軸に、音階、拍子、そして午前の内容とも密接な関係をもつ12音技法まで、本当に楽しく学ぶことができました。古くから「音楽は情緒の側面だけではなく、物理学や数学のように理性でとらえる学問である」と言われています。その意味を受講者それぞれがほんの少し理解できた気がしました。専門用語の語源などもお話しいただき、随所にちりばめられた「目からウロコ」体験のスパイスで、昼食後も集中力が途切れることなく終了しました。
久保田先生に心からお礼申し上げるとともに、私たちもそれぞれの現場でこのような素晴らしい体験を提供できる指導員になりたいと思いました。
最後に先生を囲んで記念撮影をし、散会となりました。
また来年度もこのような楽しい講座をご提供したいと考えています。たくさんの皆様のご参加をお待ちしています。


2014年11月 4日 

ネットワーク10年の歩み「オータムフェスティバルvol.2

会場は札幌市教育文化会館、13:00開演という休日昼下がりのコンサートとなりました。
この日は小春日和最後の日。翌日から気温急降下という予報。いらして頂くお客様の足元が悪くならないよう祈る気持ちで当日を迎えました。あいにくの雨でしたが暖かい日になり、ほっとしました。
さてネットワーク10年。地域に根差し、地に足をつけた活動を目指して微力ながら夢中で走ってきた10年でした。ネットワーク設立の日が、昨日のようにも、50年前のようにも感じる不思議な感覚を味わっています。
私達の活動をご理解下さり、ご支援下さった皆様に改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。
また今回のコンサートにご出演下さった、可愛らしいお箏の名手の皆様、ディジュリドゥーアンサンブルのメンバーの皆様、本当にありがとうございました。色々な音楽、色々な世界・・お客様も堪能されたことと思います。
私達はこれからも研究、研鑽を重ね、生涯学習音楽指導員としての資質向上に努力していく所存です。今後ともご支援下さいますようお願い申し上げます。